無いものは創る
写真はガラスドアの開閉用金具で、これを床面に固定しガラスドアを取付ける。しかしそう簡単にはいかないケースが・・・。今回マンションリノベーション中の邸宅の床は600×600の大判タイル仕上げという設計のため、タイルの上にこのような金属の金物を直接取付けるとビズを締め付けた際にタイルが割れてしまう可能性が高い。(おそらく割れます)そこでタイル下地の上に金物を付けたら・・・と考えてみるも、それではタイルに金物が埋まってしまいガラスドアの建付け調整用の部分も一緒に埋まってしまいNG。そこで考えたのがタイル厚と同等のスペーサー。タイルと同等厚などという都合のいい部品など世の中には存在しない。それなら作ってしまおう!
平面形状を同等にし、厚みはタイル厚に合わせて作ったオリジナルスペーサー。(これはグループ会社「アルミックイマイ」にて製作)指で触ってみても既製金物と形状がピッタリ!加工技術の高さに感動。
「無いものは創る」容易ではありませんが、成し遂げたときの達成感、なによりそのプロセスが楽しいものです。仕上がった後にこのスペーサーを見ることはできませんが、ガラスドアがどのように仕上がったのか後日ご紹介いたします。